MENU

ニコニコお金を貯める株ブログ

社会人2年目 30歳までに1000万資産形成 現在350万/1000万

【日本たばこ産業(2914)】JTがついに減配 2020年度決算概要

f:id:nikoT:20210307203103p:plain



2月9日は高配当銘柄として有名なJT(2914)2020年度決算が発表されました。

私は今期配当だけでなく来期以降の配当に対しての考え方と業績について注目しています。配当性向も90%近くになっており、これ以上業績が下がるのであれば減配も避けられませんからね。

さて日本たばこ産業(2914)(通称JT)は株主還元が非常に手厚く、配当利回り脅威の7%超えを記録しています。
しかし株式市場においては、JTは不人気株になりつつあります。

それは「健康増進法」の影響を大きく受けており、国内で喫煙規制が出るたびに売られ株価を大きく下げています。現在の株価はいくらでしょうか。

f:id:nikoT:20210209082358p:plain

JT(2914)5年間株価は右肩下がり

2/9終値2151円です。

多少は持ち直していますがまだまだ安心できない状況です。私は危険な水準だと考えています。業績に関しても売上高、営業利益ともに横ばいから減少傾向にありつつ、株価減少を止めるためにも減益をストップし、転換期を迎えない限りこの先も厳しい状況が続くと思われます。10年先までの見通しが立たない状況で高配当につられて投資するのはいささかリスクがあります。

f:id:nikoT:20210209082733p:plain

JT(2914)業績

3Q決算振り返り

f:id:nikoT:20210209083432p:plain

f:id:nikoT:20210209083435p:plain

  • 通期純利益8%の上方修正(減益率が17.9%減から11.0%減に縮小)
  • 国内電子たばこと海外たばこ事業が底硬く支える
  • 配当は154円予想となんとか維持(配当性向88%)

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、タバコ事業はさらに悪いイメージを持たれていました。減配を心配される声も多くありましたが3Qは上方修正で配当維持という発表でした。株価は一時期1800円台まで落ち込んでいましたが配当維持の発表もあり現在の株価は2200円台に差し掛かる状況です。

  • 減益をどこまで抑えられるのか
  • 2021年度の業績予想の発表はあるのか
  • 今後配当金はどうなっていく見通しなのか

この辺りが今回の注目ポイントです。

 

JT(2914) 2020年度本決算 

2020年度決算レポート まとめ

 

f:id:nikoT:20210209150244p:plain

配当金

株主還元方針につきましては、資源配分方針に則って、利益成長と株主還元のバランスを重視し、配当性向 75%を目安とする方針に変更いたしました。これに伴い、2021 年の一株当たり配当金予想についてもリベースいたしますが、今後とも事業投資を通じた中長期的な利益成長を実現し、株主還元の向上を図ってまいります。

来期の年間配当は前期比24円減の130円に減配する。

ついに減配となってしまいました。

株主還元の方向性は変らず維持していきたいという方針は見て取れますが、業績や今後の成長性を考えると配当性向90%近い現状の配当は維持出来ないですね。

今後は配当性向75%を指標になるようです。

2021年期の配当が130円であると配当性向は96%。

来期も回復が見込めない場合さらに減配が待っているというメッセージです。

まとめ

  • 2021年度は130円の減配予定
  • 減配の予定の30円でも配当性向は目標より超えているのでさらなる減配の恐れ
  • 3期連続の減収 6期連続の減益 来期も望み薄
  • 成長性を考え「たばこ事業編成」強化を図る

正直ここまで悪いとは思っていませんでした。

3Qではだいぶ改善がされているようにも思えましたが来期以降がかなり厳しい見通しです。また個人的には「たばこ事業」の強化が気になります。

f:id:nikoT:20210209154444p:plain

RRP:Reduced-Risk Products(喫煙に伴う健康リスクを低減させる可能性のある製品)
RMC:Ready-Made Cigarettes(紙巻きたばこ) 

HTS:Heated tobacco stick(⾼温加熱型の加熱式たばこ)

簡単にまとめると

紙巻たばこへ投資しつつも加熱式たばこへ徐々にシフトする必要があり、成長性を考えると両事業に対して投資が必要である。これを効果的に進めるためにも国内・海外事業の2事業体制を一本化する。目的はシンプルな組織構造による意思決定のスピードを上げること。

たばこ事業以外へのシフトとではなく、事業の中核はたばこであるという方針です。

私はたばこ吸わない側の人間なので成長性の見込みは難しいように思っていますが果たして今後はどうなるでしょうか。

そして高配当銘柄の減配は怖いですね。今回の減配はかなり響きそうです。

 

nikowallet.hatenablog.com