昨夜はJT減配の発表で大変な騒ぎでした。
簡単にまとめると
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来期の年間配当は前期比24円減の130円に減配
- 配当性向は75%に調整
- さらに減配する可能性アリ
※2/11追記
来期の年間配当は130円と発表されましたが現状のままだと配当性向が96%であるため、配当性向が75%の方針に合わせるのか理解できない記載でした。
しかし本日発表された投資家説明会動画内にて配当性向について触れていました。
「事業投資は行うが配当金が大幅な減少を回避するために、配当性向が100%を超えない水準で最大限株主の皆様に還元できる金額が1株当たり配当金130円である」
私は来期配当は130円限度から減配していくと考えていましたが、来期130円を死守したいと思えるような発言です。
さて翌日の株価もストップ安ぐらい下げる可能性もあると思っていましたが…?
意外と下げてない?
安値でも1934円と予想より下げていないんです。
もちろんもう少し様子を見る必要はあると思いますが。
含み損を抱えて今までナンピンし続けてきた方には大変ショックなニュースではありましたが、ポジションを減らしてもなお保有し続ける方も多くいることを知りました。
私が好きでよく拝見させていただいてる「ルネ岩田」さんもJT株をかなり保有していたようで、減配発表当日の動画では魂が抜けていました。
(ぜひそちらの動画だけでもご覧ください)
彼はそれでもJTについて前向きに考えているようです。
このような株主が多い銘柄は以外と底が固いのではないでしょうか?
株価1990円で配当が130円なら配当利回りは6%ほどなので減配してもかなりの高配当。
今後の配当と株価がいくらなら買いでもいいかも考えてみます。
業績推移
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | 配当性向(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
◇17.12 | 2,139,653 | 561,101 | 392,409 | 219.1 | 140 | 63.8 |
◇18.12 | 2,215,962 | 564,984 | 385,677 | 215.3 | 150 | 69.6 |
◇19.12 | 2,175,626 | 502,355 | 348,190 | 196.0 | 154 | 78.6 |
◇20.12 | 2,092,561 | 469,054 | 310,253 | 174.8 | 154 | 88.1 |
◇21.12予 | 2,080,000 | 363,000 | 240,000 | 135.4 | 130 | 96.1 |
次期の見通し
- 売上:国内たばこ増収、海外たばこ及び医療事業減収により0.6%減
- 営業利益:不動産売却益のはく奪、たばこ事業運営体制強化の施策関連費用により22.6%減
- 利益:営業利益減少により22.6%減
次期の配当について
- 強固な財務基盤を維持しつつ、中長期の利益成長を実現することにより株主還元の向上を目指す
- 資本市場における競争力のある水準として「配当性向75%」を目安とする
- 自己株式の取得は当該年度における財務状況及び中期的な資金需要等を踏まえて実施の是非を検討
- 従来の経営資源配分方針に加え、変更後の株主還元方針に則り、次期の1株当たり配当金は年間で130円予定
配当性向は75±5%を目安に検討すると言及されています。
配当推移予想
純利益が毎年10%減最悪ケース
21年は事業投資のため一時的に20%減です。
また21年の配当は発表された130円を固定にしています。
【業績】 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | 配当性向(%) |
---|---|---|---|---|
◇21.12予 | 240,000 | 135.4 | 130 | 96.1 |
◇22.12予 | 216,000 | 121.8 | 91.3 | 75.0 |
◇23.12予 | 194,400 | 109.6 | 82.2 | 75.0 |
◇24.12予 | 174,960 | 98.7 | 74.0 | 75.0 |
◇25.12予 | 157,464 | 88.8 | 66.6 | 75.0 |
5年間の税引き後の配当金は35,500円。
株価2000円で購入していたなら1645円まで下げても±0です。
減配なしで維持できる場合
21年度は予想通りの利益で回復せず配当性向75%を適用すると配当は101円。
※2/11追記
来期は配当性向を考えず配当130円を死守することにします。
【業績】 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | 配当性向(%) |
---|---|---|---|---|
◇21.12予 | 240,000 | 135.4 | 130 | 96.1 |
◇22.12予 | 101 | 75.0 | ||
◇23.12予 | 101 | 75.0 | ||
◇24.12予 | 101 | 75.0 | ||
◇25.12予 | 101 | 75.0 |
その後減配せず、配当を維持出来た場合は税引き後で42,700円。
株価2000円で購入していたなら1573円まで下げても±0です。
配当性向75%であるならば株価2000円の買いもありな気がしてきました。
机上の空論ですが減配しても高配当であることに変わりはなく、優待も人気な銘柄です。
まとめ
- 減配してもJT人気
- 減配してもまだまだ高配当
- 200株までなら優待の恩恵も大きい
今後の業績は投資先の加熱式たばこの成長性にかかっています。
ただ私はタバコ一切吸わないです。全く分かりません。
あまり自分の関わらない分野なので投資は消極的です。
私が投資するのであれば1900円台で100株購入。
株価2000円台で維持できるならヨシ、1800円下回るようであれば200株保有にシフトする。
まあ余剰資金があれば、とも考えますが他にも魅力的な投資先を開拓した方が良いかもしれないですね。あくまでも今回の減配は業績悪化のための減配ではありません。
JTの成長性を信じるのであれば、まだまだ良い銘柄なのかもしれません。