すかいらーく(3197)が10年ぶりに赤字転落です。
最終損益は前年比23%減の-172億円で創業以来の大赤字となりました。
- 売上高 :2,884億円(前年比23%減)
- 当期利益 :-172億円
- 配当 :0円
赤字転落の理由としては都市部の客数が大幅に減少したことにあり、11月以降の第3派の影響を受け、売上が再度落ち込んでしまったことが原因です。
1度目の緊急事態宣言が出された4月は前年同月比57.2%減、5月は前年同月比46.6%減と大きく落ち込みました。それ以降は回復傾向にありましたが、11月以降は再度売り上げが落ち込んでいることが分かります。
現在は落ち着きを取り戻しつつあり、ワクチン普及による効果を期待すると、今後は売上を回復していく見込みはあります。
2021年度通期目標は
- 売上高 :3,100億円(前年比8%増)
- 当期利益 :4億円
- 配当 :未定
なんとか黒字確保を目指しているといった感じでしょうか。
<17.12~19.12業績>
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) | 配当性向(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
◇17.12 | 359,445 | 28,103 | 16,926 | 86.4 | 38 | 43.9 |
◇18.12 | 366,360 | 22,857 | 11,438 | 58.0 | 38 | 65.5 |
◇19.12 | 375,394 | 20,562 | 9,487 | 48.1 | 19 | 39.5 |
コロナウイルス感染拡大前と比べると売り上げ高には大きな差があります。
元の水準に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
私もすかいらーくは優待銘柄として一時期保持していた時期もありました。
(優待改悪と無配の影響ですぐ手放してしまいましたが。)
来期の配当は未定としていますが、来期こそ配当が出るのでしょうか。
調べていきたいと思います。
来期配当は未定
まず2020年の配当は無配となりました。
剰余金の配当に関するお知らせではこのように語られています。
当社は、将来の事業展開と企業価値の向上に向けた設備投資等に備えて内部留保を確保しつつ、株主の皆様に継続的な配当を実施していくことを基本方針としております。しかしながら、当期は新型コロナウィルス感染症拡大の影響により多額の損失を計上しており、財務の健全性維持の観点から無配とさせていただくことといたしました。どうかご理解を賜りますようお願い申し上げます。当社は株主への利益還元を経営上の最重要課題と認識しており復配に向け業績の回復に邁進してまいります。
赤字転落、今後の見通しも難しい、財務的な問題を考えると当然の無配と考えます。
また2021年の配当については、
なお、次期以降の配当につきましては将来の成長のための投資等を勘案し引き続き調整後当期利益ベースで約 30%の連結配当性向を目標として、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を安定的に行う方針とさせていただきますが、次期配当につきましては新型コロナウィルス感染症および財務の状況を踏まえ別途検討させていただきたく現時点では未定とさせていただきます。
配当性向30%が目標とされています。
もし2021年度の純利益が4億円だった場合、1株益は2円。
つまり配当性向が30%だとしても1株当たりの配当金はたったの0.6円(年間60円)
この時点で来期もほぼ無配と変わらないような気がしてきました。
また今後業績が回復しても配当性向30%のベースが変わらないのであれば以前の様な配当も期待できないので、株主優待に期待するしかないでしょう。
株主優待廃止の恐れはないのか
100株保有の優待額が年6000円→4000円の2000円減額となりました。
この株主優待改悪はある程度予想されていた内容で、以前より株主優待が大きな負担になっていると決算情報に記載されていたことがあります。今後さらなる改悪や一時的な優待廃止の可能性はないのでしょうか。
株主優待制度については持続的成長の追求を優先事項ととらえ、収益構造改革の一環として慎重に検討した結果、制度を変更した上で継続させていただくこととしました。
しばらくの間は優待については前向きな考えをしてよいと思います。
配当+優待銘柄としてどうか
2月12日終値は1660円です。
私はこの株価は割高と考えています。
購入を検討するのであれば1月頭の1500円を割ったタイミングです。
- 株価 :1500円
- 配当(年間) :60円
- 優待(年間) :4000円
上記の条件で総合利回りは2.7%です。
配当が少し回復したと考えても利回りは3%程度でしょうか。
わざわざ優待を使ってまで外食するにはメリットが薄い配当性向になってしまいました。
(私は普段から外食する機会は少ないので…)
まとめ
- 来期も無配と思った方が良い
- 総合利回りは良くて3%程度
- おすすめ優待銘柄とは言えない状況となってきた
すかいらーくはずっと監視銘柄としてリストに入れていました。
(ずっとチャンス伺っていたのに…)
しかし現状の状態では私にはあまり魅力的でない銘柄です。
さよならすかいらーく。