本日(2月5日)の注目銘柄ユナイテッドアローズ(7606)が前日比+14.3%の大幅高です。
私も1年以上監視し続けていたUアローズホルダーなので爆上げは嬉しい悲鳴が止まりません。
本日中に利確するか迷いましたがまだ続伸すると思われますので待ちです。
しかし第三四半期決算では減収減益の発表でしたがなぜここまで高騰したのでしょうか。
今回はこの理由を調べてみました。
7606 ユナイテッドアローズ概要
業種 :小売業
株価 :2019円(2/5現在)
時価総額:451億円
PBR :1.78倍
PER :0.00倍(赤字見通しのため)
配当 :0円(無配転落前は80.00円ほど)
株主優待:持ち株数に応じた優待割引券(15%割引券)
減収減益ではあるが3Qは黒字化
- 売上高 :917億円 前年同期比77.1%(1Q59.2%、2Q83.8%、3Q86.6%)
- 売上総利益率:前年同期差▲5.7ptの46.9%
- 販管費率 :前年同期差5.5pt増の50.7%
- 営業損益 :▲34億円(1Q▲50億円、2Q▲18億円、3Q 33億円)
3Q3ヶ月間は黒字化しており、売上高は順当に回復していると見ていいでしょう。
- 1Q:実店舗休業に伴う売上減やコスト増加のため非常に苦しい状況でした。
- 2Q:実店舗営業再開に伴い売り上げは回復しましたが春夏在庫消化で売上総利益率はかなり悪い状況でした。
- 3Q:大都市圏の回復遅れやビジネスニーズの縮小、新型コロナウイルス感染拡大第3波の消費マインドへの影響はありつつ、在庫抑制により売上総利益率悪化幅の低減に成功しました。
どうやら秋冬商品は調達抑制によるマイナス幅縮小であるため売上より売上総利益率改善が大きな要因なようです。
上記の数値は前年同期比です。
私が特に注目したいのが客単価です。
アパレル業界にとって客単価はかなり重要視されている数字です。
客単価が回復しつつあることから購入機会を伺っていたユーザーが戻ってきていることが分かります。
事実は私もユーザーの1人でありますが、徐々に外出機会も増えてきていることや、昨年春夏物をあまり購入しなかった影響もあり今年度は購入したいという思いもかなり強くなっています。
それに対して株価は今まで 全く戻っていませんでした。
今回の高騰は今まで上がるはずだった株価の調整だったと見ても全然不自然ではないと思っています。月次売上は改善しつつあったので注目度は高かったですしね。
自社ECサイト(ネット通販)の売り上げが好調
- ネット通販売上前年同期比は116.2% 売上構成比は31.6%(前年同期から10.7pt増)
- 自社ECサイトが堅調に推移(自社サイト売上高前年同期比180.5%)
ネット通販売上は前年の116.2%の二けた成長を維持しており好調です。
衣料EC「ZOZOTOWN」は巣ごもり需要により最高益を更新しています。
私は仕事でこのようなECサイト開発などを行っていますがコロナ禍の影響もありその需要はより一層高まっています。
このような面を評価されたと思われます。
オンラインストアのリニューアルも控えており期待が高まっています。
ZOZOタウン元社長前澤氏による影響
8月13日、同氏が個人としてユナイテッドアローズ(以下UA)及びアダストリアの株を大量に保有していることが判明したのだ。UA株は約35億円を投じて、全体の7.97%に当たる240万株を取得し、アダストリア株は約39億円を投じ全体の5%にあたる273株を取得している。両社ともファッションECモール「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で上位にランクされる有力テナントであるだけに、一体なぜ?の声が上がっている。いずれも少しずつ市場で買い増ししているので、同氏の買いで株価に影響はなかったようだ。UAには「お世話になったので純投資したい」旨の連絡があったという。両社の「内情」に詳しい前澤氏が大量保有したということになれば、両社とも今後は有望ということになるが、UAの第1四半期(4〜6月)は当期純損失35億8700万円を計上、アダストリアの第1四半期(3〜5月)は当期純損失36億8100万円を計上している。
このニュースで株価は前日同比192円高(14.3%増)を記録しています。
EC強化と前澤氏の知見がプラスに働くと見て好感が持たれていました。
この前澤氏の存在がユナイテッドアローズの株価の底を支えているという考え方もできます。前澤氏の動向にもよりますが自社株買いと似たような状況ですね。
株価が非常に割安
2/4終値は1765円です。
2019年10月頃(ECサイトトラブル前)と比較すると株価、PBRともに1/3でした。
決算期 | 2021年3月期予想 | 2020年3月期 | 2019年3月期 |
売上高 | 128,300百万円 | 157,412百万円 | 158,918百万円 |
営業利益 | 6,500百万円 | 8,758百万円 | 11,063百万円 |
経常利益 | 5,300百万円 | 8,803百万円 | 11,312百万円 |
当期利益 | 6,070百万円 | 3,522百万円 | 6,417百万円 |
EPS(一株当たり利益) | 213.15円 | 124.15円 | 226.20円 |
非常に割安にも関わらず今まで先の見通しが立っていなかったため株価が戻ることはありませんでした。今回の黒字化、ECサイトの整備による不安材料がなくなったことで買いが増えました。
まとめ
今回ユナイテッドアローズ(7606)が高騰した要因は
- 3Q黒字化の要因は商品調達抑制によるマイナス幅縮小による売上利益率の改善
- ECサイト業界全体の好調による好感
- ユナイテッドアローズ(7606)は値動きしやすい
- 手がけづらい状況から具体的な施策が見えてきて突破口が見えてきたこと
(前澤氏の件でニュースになった時は前日比14.3%増を記録しています。)
と考えています。
無配は変りませんが週明けに調整が入るのであればさらに買い増しも検討しています。
現在の株価なら配当が戻った時の利回りは4%ほどです。
さらに私の場合は優待割引券(15%OFF)も有効活用できるからですね。
ありがとうユナイテッドアローズ。