ユナイテッドアローズ(7606)の2021年度2月度月次売上概況の速報が出ていたので、月次売上の内容と今後の見通しを見ていきます。他の業界と比べると株価がまだまだ戻っていないのでかなり割安となっている銘柄です。ぜひ検討してみてください。
ユナイテッドアローズ(7606) 2021年2月度月次売上
2021年2月度の前年同月比売上高は83.2％となり、16.8％減となりました。ネット通販の前年同月比売上高は3.4％増と全体的に好調ですが、既存店売上高はまだまだ回復していない状況です。
そもそもユナイテッドアローズは2019年9月以降、小売り既存店売上高は前年実績を超えていません。コロナ禍より前から既存店の売上は低迷していました。今後は既存店の回復もそうですが、ECサイトでの売上が重要になっています。今後はECサイトでの売上を伸ばしながらも、既存店売上を回復できることが最高のストーリーです。
ユナイテッドアローズ(7606) 今後の見通し
今後の見通しですが、3月度月次売上高は前々年同月比に対して90％を超えると予想します。注意しなければならないことは前年同月比の数字を見てはいけないことです。2020年3月度の売上高より、コロナ禍の影響を受けており売上高が大幅減になっています。そのため2021年3月度は前年同月比で比べてしまうと数字は100％を超えてくるでしょう。しかし業績が回復していることを見たいのであれば、やはりコロナ禍前の売上高と比べるべきです。
1月に再度発令された緊急事態宣言延長の影響はありますが、深刻なものではないようです。経営陣は2021年2月度の前年同月比を、前年のうるう年のため営業日数が1日少ないことも影響していると考えているため、ある程度強気な姿勢が見えてきました。
新規感染者数
売上高が回復している6月、10月は新規感染者数が大幅に減っている時期です。この関係性を見るに、3月の売上は見込めるでしょう。やはり根本的な需要はあるので、買い時を待っているユーザーが多い印象です。
現在の株価は2000円前後で調整段階です。2月4日の第3四半期決算で黒字化したことや、相場に吊り上げられる形で急騰しました。残りの材料は既存店の売上高回復と無配転落した配当復活でしょう。底が固い印象があるので、株価は堅調に推移していくでしょう。
まとめ
- 2月売上高は前年比より減だが回復兆し
- 新規感染者数減が3月以降の既存店売上を後押し
- 株価は大きく回復した後だが、底が強い印象
とにかく新規感染者数の減少により、多くの制限が解除されることが売上に大きく関わると考えています。世間的に旅行や外出などが許されるようになることがアパレル業界回復の道筋です。顧客の購買意欲は溜まっているはずなので、売上もリバウンドしてコロナ禍前の低迷していた時期より売上を伸ばして欲しいものです。
現場スタッフの話によると、やはりイベント特需の売上が大幅に減少していることが原因のようです。一方でお得意様の売上は伸びているようで売上単価も回復傾向にあります。あとはライトユーザーがどこまで戻ってきてくれるかというお話を聞かせてもらいました。
私は昨年新作はほとんど手を付けなかったため、今年の購買意欲は高くなりそうなので、無駄遣いをしないように注意したいです(笑)
(既に春物は買いそろえた後ですが…)
