3月10日 ビックカメラ(3048) 現在の株価と目標株価
3月10日のビックカメラの株価は前日の終値1,229円に対して、始値1,217円となり14時頃に安値1,150円まで下げた後に終値1,171円の-67円安(-5.45%)となりました。理由として以下のニュースを発見しました。
ビックカメラ<3048>は大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断「アンダーウェイト」継続で、目標株価を1030円から980円にまで引き下げている。単体の売上高は緊急事態宣言の延長や駅前繁華街立地の低モビリティを背景に想定を大きく下振れと推察。第1四半期は子会社群の健闘で計画を上振れたが、下期はコジマにおける猛暑効果の反動減や粗利益率の上昇ペース鈍化を鑑みると、単体苦戦がストレートにマイナス影響を与える公算との見方。
他に直近では野村證券が3/9にBUY継続で2,100円→2,000円に変更になっている程度でした。そこまで株価が下がる材料になるのでしょうか。よく言われているのが機関投資家が空売りを仕込んでおいて、レーティングなどで市場操作をしていた説です。こればかりは憶測でしか語れないため理由にはしたくありませんでした。
空売りを仕込んでいたモルガン・スタンレーMUFG証券
しかし機関投資家の空売り残高情報を調べてみると出てきてしましました。しっかり空売りを仕込んでいます。しかも前日に調整を行っているのも恐ろしい限りです。私も本格的に調べたことがなかったので噂程度にしか知りませんでしたが、本当にこういうケースがあるようです。
当日の株価の動き
3月10日のチャートも確認してみましょう。
チャートは1日中下げる形となりましたが、気になるのはやはり後場の寄り付きと出来高でしょうか。ここには個人投資家の思惑が働いているようにも感じます。
2月26日の権利確定日に株価を1,154円まで下げていることを考えると、安値1,150円は納得できる数字ではないでしょうか。引け間際に出来高が高くなっていることを考えると、ここで機関投資家の買戻しと個人投資家により割安であると評価されたのでしょう。結局のところ機関投資家と個人投資家、両社の思惑が重なった結果が3月10日の株価の動きになっているようです。
ビックカメラ 2月度月次売上速報
また2月度の月次についても3月10日同日に発表されていました。
ビックカメラ 概況
全国の店舗で、閉店時間を原則夜8時とする時短営業を継続しています。
本年は前年がうるう年で営業日数が1日少なく、土曜日が1日少ない曜日まわりでした。
音響映像商品は、テレビがやや低調、デジタルカメラやオーディオが低調でした。
家庭電化商品は、冷蔵庫や洗濯機など、いずれの商品もやや低調でした。
情報通信機器商品は、パソコン周辺機器が好調、スマートフォンが堅調でした。一方、パソコン本体がやや低調でした。
その他の商品は、ゲームが好調でした。一方、このほかの商品は総じて低調でした。
2月の売上高(ビックカメラ+コジマ)は前年比の97.3%となりました。ビックカメラ単体で見ると前年比の88.8%と低調です。9月10月の上振れを見ると2Qはかなり苦戦しているようです。確かに月次を見ればモルガンスタンレーの格付けもあながち間違いではないのでしょう。
まとめ
実は私もビックカメラを買っていました。理由は目標株価の変動による一時的な下げであるという推測と、権利確定日の1,150円という数字を根拠として考えていました。その時点では月次の売上速報も発表されていませんでした。もし速報の内容を知っていれば買う判断はしなかったでしょう。
楽観的に手を出しましたが、特に大きな理由もないにも拘らず、権利落ちした後も株価を上げていたことが今回の反発に繋がっているだけで、現在は買い時ではなく、少し判断が早すぎたように思います。
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