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鳥貴族HD(3193)上期経常赤字 中期経営計画も見直し&無配転落で勝負はトリキバーガー?

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 2021年3月5日に第2四半期決算短信、中期経営計画の見直し、中間配当無配に関するお知らせが開示されました。今回は内容が興味深いものであったのでまとめていこうとと思います。

鳥貴族HD 第2四半期決算短信 内容まとめ

鳥貴族ホールディングスの中間決算は、売上高108億(前年同期比37.8%減)、経常利益10.3億の赤字(前年同期比13.4億の黒字)に転落しました。また、これまで未定とされていた2021年7月期通期連結業績予想は売上高227.6億(前年同期比17.4%減)、経常利益17.8億の赤字(前年同期比9.5億の黒字)と公表されました。

 

 2021年11月より東京、大阪、愛知にてアルコール提供を行う飲食店への営業時間短縮要請が出され、2021年1月には再度、緊急事態宣言が発令されたことで、営業時間の大幅短縮により多大な影響がありました。このような状況下であれば納得の数字でしょう。

 

 通期連結業績予想については、

  • 2021年2月-4月は各自治体による要請により営業時間短縮や来店客数落ち込み予想
  • 2021年5月以降は時短要請は限定的、または解除されることで客足回復
  • 感染拡大防止協力金を当下記に受領できるもの

 という前提のもと発表された数字です。ただし通期連結業績予想は大きく変動する可能性もありと記載されているため、まだまだ回復の見通しが難しいことも示唆されています。

 

 自己資本比率は27.9%(前事業年度末は28.4%)となりました。大きな変化はありませんでした。

鳥貴族HD 中期経営計画見直し 内容まとめ

 中期経営計画は2020年7月期から2024年7月期を対象として公表されていました。しかしコロナ禍への対応を余儀なくされており、計画遂行に多大な影響が出ていることが今回の見直し理由となります。見直し内容は鳥貴族事業の回復・強化と新業態の立ち上げ・育成を行うことです。既存の鳥貴族事業とは別に新規事業の立ち上げを行うそうです。

 

 その新しい事業がTORIKI BURGER(トリキバーガー)です。

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 鳥貴族と同様に、食材は全て国産のチキンバーガー専門店となるそうです。くら寿司のように鳥貴族でハンバーガーを販売するのではなく、完全別店舗の新事業です。

 

 営業時間は朝食からディナーまでを対象にし、イートインだけでなくテイクアウト、ドライブスルー、デリバリーを想定しています。2021年8月に東京23区内で1号店がオープンする予定となっています。

 

 コンセプトはやはり鳥貴族と同様になっており、低価格、均一価格の商品構成になりますが、客層は変わる新しい事業の柱として打ち出してきました。事業が上手くいけばグループの体制は盤石なものとなります。ただハンバーガー業界は既に確立していおり、低価格でチキンのバーガーが既に存在していることを考えると、どれだけ差別化が図れるかは分からないのが現状です。新規事業の経営計画は2024年の最終年度を目途に10~20店舗体制を目指します。現在の鳥貴族は622店舗なので、グループ全体の3%規模が当面の目標であるそうです。

 

 財務方針は自己資本比率30~40%までの回復を目標としています。現在の27.9%は多少の低水準状態です。キャッシュフローが以前の水準に戻れば達成できる数字ではあります。

鳥貴族HD 配当について

 未定となっていた中間配当については無配となりました。期末配当については現段階では未定となっています。元々の配当額が少ないため無配は止む無しです。

まとめ

 やはり居酒屋事業は苦しいですね。私自身も飲み会の回数も大幅に減少し、今年は会社の付き合いで飲み会に行くこともありませんでした。本来であれば鳥貴族に訪れていたであろう回数は片手では数えきれないほどです。また通常の飲食店と違い、酒類を提供する居酒屋事業の時短営業は多大な影響を受けています。

 

 新規事業のトリキバーガーのニュースを見た時には非常に面白いと感じましたが、マクドナルドかモスバーガーがある中で、トリキバーガーを選ぶかは分かりませんが、まずは少数店舗出店を行い、地方などは鳥貴族などで提供できればニーズは広がるのかもしれません。

 

 優待目当てでの購入を考えた時期もありましたが数年は厳しい状況が続きそうです。